没後150年記念 歌川国貞
特別展
2014年10月1日(水)~11月24日(月・祝)
前期:2014年10月1日(水)~10月26日(日)
後期:2014年10月31日(金)~11月24日(月・祝)
※前後期で展示替え
後期:2014年10月31日(金)~11月24日(月・祝)
※前後期で展示替え
10月6・14・20・27~30日/11月4・10・17日は休館となります。
没後150年記念 歌川国貞展作品リスト[298KB]
浮世絵界のトップランナー 国貞、ついに登場。
歌川国貞(1786~1864)は浮世絵師随一とも言われる数万点の作品を残し、国芳や広重を押さえて当時人気No.1を誇った浮世絵師です。22歳で浮世絵界にデビューしてから79歳で亡くなるまで、歌舞伎や吉原、当時の文化風俗など、まさに「江戸文化の全て」を描き切り、浮世絵界のトップランナーとして走り続けた大御所中の大御所です。今年は国貞の没後150年の記念の年にあたります。本展は、国貞の膨大な作品の中から名品のみを選りすぐり、その画業の全貌に迫る今までにない回顧展です。同時代を生きた歌川広重や歌川国芳が既に広く美術ファンの人気を集める中、満を持して幕末の浮世絵師「最後の大物」が登場いたします。江戸の「今」を描き続けた絵師、国貞。
22歳で浮世絵界にデビューしてから79歳で亡くなるまで、国貞は江戸で大人気の歌舞伎の舞台を描いた役者絵や、美しい女性を描いた美人画で特に名声を得ました。毎月のように上演される芝居や、吉原の人気の遊女たちの姿を、次々と絵にして広く世に送り出します。テレビやインターネット、週刊誌などがなかった江戸時代、数ある浮世絵師の中で最も長い期間、多くの作品を残した国貞は、まさに江戸の「今」を伝え続けた「報道カメラマン」のようでもあり、「江戸のメディア」そのものであったといっても過言ではないでしょう。豊かな広がりを持つ画業-その全てを紹介
「役者絵」「美人画」という、浮世絵の王道ともいえる二大ジャンルで名声を得た国貞ですが、それ以外にも幅広いさまざまなジャンルに挑戦し、それぞれに優れた作品を残しています。国芳に先んじて盛んに手がけた、独自の魅力を放つ武者絵(左下)をはじめ、数少ない風景画(右下)も、広重などとは異なる色彩感覚が秀逸です。また、生涯こだわったデザイン的な手法も見逃せません。そのまま現代にも通じるような斬新なデザインセンスを感じることが出来ます。他にも、40代を過ぎ、浮世絵師として名声を得た後に英派に入門するなど、生涯を通じ、国貞は旺盛な創作意欲を誇りました。本展では、豊かな広がりを持つ国貞の画業を幅広く紹介いたします。東京初公開の美人画コレクション
「高橋博信コレクション」ほか、名品の数々
本展では、個人コレクターや美術館所蔵のさまざまなコレクションの中から、選りすぐりの国貞作品が数多く出展されます。中でも北海道立近代美術館所蔵の美人画コレクション「高橋博信コレクション」は保存状態に優れた国貞の名品を多く含むもので、今回が東京で初めての公開となります。
幻の 「江戸美人尽」 約30年ぶりに公開
国貞最晩年の美人画シリーズ
国貞が79歳で亡くなる元治元年頃、最晩年に描かれた美人画シリーズ「江戸美人尽」。42図が確認される大作にかかわらず、何らかの理由で出版されず、下絵、版下だけが残る幻の作品です。本展では、約30年ぶりに本作を公開。国貞の生涯最後を飾る秘蔵の美人画シリーズを特別公開するほか、新出作品、希少な名品を数多く出展いたします。
実は最も身近な浮世絵師? 歌川国貞
江戸時代に人気No.1であったにも関わらず、現在の国貞の知名度は、同世代の広重・国芳に比べると決して高いものではありません。しかし実は多くの人が、国貞の描いた作品を日常的に目にしています。例えば、江戸文化を取り上げた本やテレビ番組等では、国貞の絵が当時の江戸の風俗を紹介する資料として頻繁に使われています。また、飲食店の看板、駅弁のパッケージなど、思わぬ所に国貞の絵を見ることも出来ます。多くの人にとって、江戸を感じさせる最も身近な絵師こそ、国貞なのかもしれません。入館料
リピーター割引あり(会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引)
一般 | 1000円 |
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大高生 | 700円 |
中学生以下 | 無料 |