浮世絵と中国
2023年1月5日(木)~1月29日(日)
1月10、16,23日は休館します。
開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 800円 / 大高生 600円 / 中学生以下 無料
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担当学芸員によるスライドトークを行います。
詳細は画面下部をご覧ください。
1/18より一部展示替え
浮世絵と中国文化の意外なつながりを読み解く
浮世絵では「三国志」や「水滸伝」の豪傑たち、仙人や古代中国の衣装をまとう女性など、中国の人々が数多く描かれます。さらに花鳥画には内容に添った漢詩が添えられていることもあり、江戸時代の人々の中国文化に対する親しみがみてとれます。一方では仙人を女性に置き換えたり、豪傑の活躍をパロディ化したり、創作を加えた作品も人気でした。
江戸時代は、ながく鎖国下にあったとはいえ中国の古典文学や故事は教養として定着しており、また最新の中国文化は注目の的でした。中国からもたらされた文物が日本文化の展開に影響を与え続けるなか、浮世絵師たちもまた、中国由来のあらゆる画題を手掛け、派生作品も次々と生み出していったのです。本展では、江戸から明治にいたる浮世絵から中国文化の影響を示す作品をご紹介し、その意外なつながりを読み解きます。江戸の人々が触れた「中国」を知ることは、浮世絵をより深く楽しむ鍵になることでしょう。
江戸時代から始まった「三国志」「水滸伝」ブーム
現代でもゲームや漫画で「三国志」や「水滸伝」は人気ですが、実はこれらの物語が初めて翻訳、翻案されたのが江戸時代でした。浮世絵にも描かれ、とくに国芳は全74図に及ぶ人気シリーズ《通俗水滸伝豪傑百八人之一個(一人)》や、大画面に豪傑の活躍を描いた《通俗三国志之内》シリーズなどを手掛け、その世界観が広がるうえで大きな役割を果たしました。
浮世絵流、大アレンジ―豪傑が女体化!?―
様々な題材を大胆にアレンジするのも浮世絵の特色のひとつです。例えば豪傑たちの姿も、ギャグタッチで描く戯画、町人女性に置き換えてギャップを楽しむ作品など、多様に描かれました。こうしたパロディ作品は中国画題が当時の人々に親しまれていたからこそ生まれたものといえます。
北斎も広重も国芳も「中国」を描いた
中国からの刺激は技術面にも及びます。フルカラー印刷である「多色摺」は中国版画の影響を受けて成立したもの。また西洋の透視図法が中国版画を経由してもたらされると、「浮絵」と称される景観描写が展開します。さらにドイツで誕生した合成染料、プルシアンブルー(ベロ藍)が幕末に多用された背景には、中国から安価に輸入できるようになった状況がありました。北斎や広重の青い空や海は交易がもたらした結果の一端ともいえるでしょう。
オンライン展覧会
本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
イベント
学芸員によるスライドトーク
展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。
日時 | 2023年1月 6日(金) 11:00 2023年1月11日(水) 11:00 2023年1月17日(火) 11:00 各回30分程度 定員50名 |
会場 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません) 聴講には本展の当日入場券と整理券が必要です。 整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。 |
・新型コロナウイルス感染症対策のため参加日時をご自身で記録してください。
・ご来館に際しては〈お客様へのお願い〉を必ずお読みください。
入館料
一般 | 800円 |
大高生 | 600円 |
中学生以下 | 無料 |
*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名様以上の団体のお客様は事前に必ずご予約をお願いします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます(団体割引は1名あたり100円割引。人数分一括でお支払いください)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。
開館日カレンダー
■休館日
休館日
1-4,10,16,23,30,31
2023 / 1
1-4,10,16,23,30,31
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
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