江戸文化講座

錦絵黄金期の出版界は何を目指したのか

開催日時2024年10月19日(土)、 26日(土)、11月2日(土) 14時00分~15時30分
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
講師田辺 昌子(国際浮世絵学会常任理事)
講師プロフィール東京都生まれ。学習院大学人文科学研究科博士前期課程修了、美学美術史専攻。永青文庫学芸員を経て千葉市美術館学芸員(2024年3月退職)。鈴木春信を中心に浮世絵の研究に携わる。『鳥居清長』展図録で第一回國華賞展覧会図録賞(共同受賞、2008年)、第三十四回國華賞受賞(2018年) 。『もっと知りたい喜多川歌麿』(東京美術、2024年4月刊)など著書多数。
第一講 10/19「版元たちの攻防戦 蔦屋重三郎は勝ち組であったのか」

多くの魅力的な作品が出版され、後世錦絵の黄金期とも称される天明〜寛政期(1781-1801)は、蔦屋重三郎のような新興の意欲的な版元が多く輩出した時代でもあります。蔦屋を中心に、新旧の版元たちがしのぎを削るその様相を概説します。
第二講 10/26「その浮世絵“美人”は誰なのか」

錦絵に描かれた“美人”とは、一体どういう立場の女性なのでしょうか。描かれたその姿を、当時の流行や風俗から詳しく分析することで、浮世絵美人画の制作意図を明らかにしていきます。
第三講 11/2「色と紙から錦絵の商品価値を知る」

浮世絵版画は基本的に薄利多売の採算の中で出版されるものです。色材や紙質による作品の見栄えがイコール絵師の能力とも言えません。版元がどのようなグレードの商品(売価)を目指したか、絵師をどう評価したのか、色材や紙質に注目して推察します。
申込方法申込書ダウンロード

申込書に必要事項をご記入の上、受講料を添えて、太田記念美術館までご持参ください。
9月12日(木)より受付開始、定員になり次第締め切ります。
※郵送では申込みできませんので、ご注意ください。
受講料6000円(パスポート会員は5000円) ※全3回、一括前納。税込。展覧会入場料を含む。
定員50名(先着順)
問合せ太田記念美術館 事務局 TEL:03-3403-0880
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10

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