歌川国芳 ―父の画業と娘たち
歌川国芳の代表作を年代順に紹介
近年、人気が急上昇している歌川国芳。水滸伝の豪傑や巨大な骸骨を描いた迫力あふれる武者絵や、西洋画の表現を取り入れた風景画、さらにはユーモアたっぷりな筆致で描いた戯画など、代表作を含めた約80点の作品を紹介します。年代順に紹介しますので、国芳の画業の変遷を、時代背景と共に鑑賞することができます。
歌川国芳の娘たちも浮世絵師だった!
浮世絵師の娘と言えば、葛飾北斎の娘である葛飾応為(お栄)が有名でしょう。しかしながら、浮世絵師の娘が絵師の仕事をしているというのは、応為だけではありません。実は、歌川国芳には2人の娘がおり、それぞれ芳鳥、芳女という画号で浮世絵を描く仕事をしていました。残された点数はわずかですが、2人の娘たちの画業についても紹介します。
浮世絵の歴史を深く学ぶ #秋の歌川派フェスタ
太田記念美術館では、9月には国芳の師匠である歌川豊国の展覧会を、11・12月には国芳の門人である月岡芳年とその弟子たちを含めた明治の浮世絵師たちの展覧会を開催します。これらの3つの展覧会を通してご覧いただくことで、豊国―国芳―芳年といった歌川派の系譜をたどることができます。また、歌川派について掘り下げる特別講演会や若手研究者講演会も開催いたします。
- ①9/3~9/29「生誕250年記念 歌川豊国 ―写楽を超えた男」展
- ②10/4~10/27「歌川国芳 ―父の画業と娘たち」展
- ③11/2~12/22「ラスト・ウキヨエ 浮世絵を継ぐ者たち ―悳俊彦コレクション」展
3つの展覧会すべてにご来場いただいたお客様にオリジナルグッズをプレゼント。
3種類のチケット半券を集めて当館受付にお持ちください。オリジナルグッズと引き換えます。プレゼントの引き換えは11月2日(土)から、なくなり次第終了します。
見どころの作品
歌川国芳「江都勝景中洲より三つまた永代ばしを見る図」(個人蔵)
国芳がこっそり描いた愛娘の姿
子どもたちが凧あげや羽根つきをして遊んでいる正月の風景。そのうちの一人の女の子の着物に、年玉印(歌川派の絵師がサインに用いる印)に「とり」という文字が入っていることから、この女の子は国芳の長女「とり」ではないかという指摘があります(岩切友里子『カラー版 国芳』岩波新書、2014年)。この頃のとりの年齢は3~4歳。国芳が40歳を過ぎてから生まれた娘でしたので、可愛さのあまり、自分の作品の中にこっそり描き込みたくなったのかもしれません。イベント
学芸員によるスライドトーク
展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。
日時 |
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会場 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
特別講演会
演題 | 「国芳の娘たち -芳鳥・芳女の生涯と画業」 |
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日時 | 10月14日(月・祝) 14:00~15:30 |
講師 | 日野原健司(太田記念美術館主席学芸員) |
会場 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) | 定員 | 100名 |
参加方法 | 当日10:45よりB1視聴覚室前にて整理券配布(お1人さま1枚。当日入館券またはパスポート会員証をご提示ください) 参加無料(要入場券) |
若手研究者講演会
演題 | 「初代豊国門下の中堅三羽烏 -国安・国丸・国直について-」 |
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日時 | 10月5日(土) 14:00~15:30 |
講師 | 兼松藍子(藤沢市藤澤浮世絵館学芸員) |
会場 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
入館料
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
中学生以下 | 無料 |
開館日カレンダー
休館日
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2019年10月
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