江戸の祈りと呪い(まじない)
企画展
2008年7月1日(火)~7月27日(日)
※この展覧会の図録は作成していません。
江戸の一年をみると、ほぼ毎日のように開帳や祭礼など行事がありました。こうした多くの行事は、本来は信仰を目的としたものですが、実際は物見遊山など娯楽的な性格が強かったと考えられます。人々はこぞって富士山や江ノ島、伊勢神宮や讃岐の金毘羅へ参詣に向かい、非日常への旅を楽しんだようです。そのような憧れが、信仰にまつわる行事を描いた浮世絵にあらわれているといえるでしょう。そして、当時の風俗を伝える浮世絵には、お守りや願掛けの様子も描かれています。
こうしたさまざまな信仰が人々のくらしと密接に結びついていた江戸時代、その祈りと呪いの世界を、北斎や広重、歌麿、国貞らの浮世絵を通してのぞいてみませんか?
なお、会期中は、展示室に特設のおみくじや行灯が出現します。浮世絵の鑑賞とあわせてお楽しみいただき、当時の信仰や祭礼の雰囲気をご堪能いただければ幸いです。
1.年中行事と信仰
初詣や富士講、山王祭、神田祭、盆踊り、二十六夜待など、信仰に由来する江戸の年中行事を描いた浮世絵を紹介します。2.開帳と巡礼
浅草寺をはじめ各寺院が仏像を一般公開する開帳や、江ノ島詣や伊勢参、金毘羅詣といった巡礼の旅を浮世絵を通してみていきます。
歌川広重 「相州江之嶋弁才天開帳参詣群集之図」
・・・芸道上達の利益で有名な江ノ島の弁財天には、音曲の関係者が講を組んで参詣した。杵屋や常盤津、清元といった4組の講が揃いの日傘で参詣する様子が描かれている。
3.祈りと呪い(まじない)
お守り、切火といった魔よけ、神棚への祈りや願掛け祈願など、日常生活のなかでの祈りと呪いのようすが描かれた浮世絵を紹介します。料金
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
小中生 | 200円 |