龍馬の見た江戸 -幕末の風景-
企画展
2010年3月2日(火)~3月26日(金)
3月8・15・23日は休館となります。
※展覧会の図録は作成いたしません。
はじめに
動乱の時代、幕末。江戸ではそのような状況の中でもさまざまな浮世絵が刊行されていました。世情を反映した風刺画や、町の様子を描いた名所絵を通して、坂本龍馬が活躍していた幕末の江戸の風景をさまざまな角度から浮かび上がらせます。
歌川広重「名所江戸百景 南品川鮫洲海岸」
龍馬が初めて江戸を訪れた嘉永6年(1853)、ペリー率いる黒船が浦賀に来航しました。本図は、龍馬が警護にあたることを命じられた、土佐藩の下屋敷に近い品川沖の風景です。
1.龍馬が眺めた江戸の風景
龍馬は、嘉永6~7年(1853~54)と安政3~5年(1856~58)、剣術修行のため、故郷の土佐を離れ、江戸の地に滞在しました。その間、江戸の町のさまざまな名所を描いた風景画が刊行されています。歌川広重を中心とするそれらの浮世絵から、実際に龍馬が眺めていたであろう江戸の町の雰囲気が伝わってきます。2.幕末の世情を反映した風刺画
政治や時事問題をそのままに絵画化することが難しかった江戸時代では、内容がすぐには分からないように趣向を凝らした「風刺画」というものが刊行されました。特に幕末では、幕府の政策を揶揄する作品や、さまざまな争いや事件を題材にした作品が数多く作られています。幕末の風刺画を通して、江戸の庶民たちが感じ取っていた歴史のうねりを紹介します。3.珍しい龍馬の役者絵
明治20年、坂本龍馬の芝居が高知市で上演された時に刊行された役者絵です。井口村刃傷事件で切腹した友人の血で染めた下緒を握り締め、新たな国づくりを決意しています。近年発見された、龍馬を描いた貴重な役者絵です。
料金
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
小中生 | 200円 |