浮世絵の雪景色
企画展
2009年12月1日(火)~12月20日(日)
12月7・14日は休館となります。
※12月展覧会の図録は販売いたしません。
はじめに
「雪月花」という言葉があるように、古来、日本人は四季をいろどる美しい景物のひとつとして雪をとらえてきました。江戸時代には、季節ごとの行楽行事が庶民生活に浸透していくなかで月見や花見の名所だけでなく、隅田川や寛永寺といった雪見の名所が出現しました。江戸時代の人々は、現代の私たちよりも雪景色を情趣あるものとして楽しんだのではないでしょうか。本展覧会では江戸の人々が愛でた雪景色を、浮世絵を通してお楽しみください。北斎・広重・国貞・英泉―人気絵師たちが描く雪景色
葛飾北斎や歌川広重は、雪に覆われた江戸の町や全国の名所の風景を描いています。雪の中で営まれる庶民の日々、また山や川に雪がしんしんと降る静寂な景色が広がります。一方、溪斎英泉や歌川国貞ら美人画の名手は、降りしきる雪のなか傘を差し、あるいは雪を眺める女性たちの姿を、色香を添えて描きました。物語を彩る雪景色
古典物語や歌舞伎を題材とした作品にも雪景色を見ることができます。静かに降りつもる雪や激しく吹きすさぶ雪。背景に描かれた様々な雪が、物語の場面を盛り上げています。
雪の意匠
ときには背景や着物の意匠として、雪の結晶の模様や雪が降りつもった松葉などが画面を飾ります。絵に季節感を添える、江戸の人々が親しんだ雪の意匠を紹介します。
入館料
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
小中生 | 200円 |